カヤック・SUPを楽しめるスポット紹介企画、第2弾。
今回ご紹介するのは、なんと東京23区内のスポット。江東区と江戸川区を跨ぐ、大島小松川公園脇の河川敷を始点に東京運河を巡るルートです。
見どころはスカイツリーと荒川ロックゲート。
巨大建造物を0メートルから楽しむことが出来るツアーです。
スタート地点は冒頭でも紹介した大島小松川公園脇の旧中川河川敷。
大島小松川公園には駐車場があり、車でのアクセスが可能です。
駐車場から河川敷へは道路を挟んで2~3分の距離で非常に便利ですが
週末、特にお花見の時期などは満車になることもあるのでご注意ください。
今回は交通の便が良い都心ならではの楽しみ方として、公共交通機関を利用します。
FOLBOTのカヤック・SUPは、いずれのモデルも畳んで運べるようになっているので、バス・電車・飛行機など公共交通機関への持ち込みが可能です。
その特性を活かし、今回は都営新宿線東大島駅から徒歩で向かうルートを選びました。
車の運転が不要なので、帰りに居酒屋で一杯なんて楽しみ方もできます!
駅から出艇場所の旧中川河川敷までは徒歩で10分ほどの距離です。
河川敷についたら、まずはカヤックの組み立てから。
我々は慣れているので15分ほどで組立てています。
スタート地点には出艇しやすいスロープがあります。地元のカヌークラブの方や部活動の学生なども利用しているので混雑時は譲り合って利用しましょう。
スロープから川に向かって
左(下流)に行くと荒川ロックゲート
右(上流)に行くとスカイツリーへのルートとなっています。
まずは荒川ロックゲート方面へ
船(カヤック・SUPを含む)は右側通行が世界共通のルールとなっています。
対向する船やカヤックがある場合はお互いに右側に避けるようにしましょう。
少し漕ぎ進むと先程降り立った大島駅を通過します。
川の上に駅があるって珍しいですよね?
普段は自然の中で漕ぐことが多いですが、今日の景色は都会のど真ん中。
強烈な非日常感で気分が高揚し、パドリングも軽快になります。
さらに進むといよいよ荒川ロックゲートが近づいてきます。
そもそも荒川ロックゲートって何? って話ですが
簡単に説明すると、水位の違う旧中川と荒川を船で行き来するために水位を調整するための水門です。詳しくはこちらを参照してください。
ちなみに世界物流の要衝であるパナマ運河の通過方法も、ここと同じロックゲート式です。それを自前のカヤックで、しかも無料で体験できちゃうんですね。
荒川ロックゲートの手前には通行制限等の標識が掲示されています。
写真には映っていないのですが、この近くに信号と電光掲示板があるのでそこに書かれた指示に従って進んでいきましょう。
さらにゲートに近づいていくと、施設の方がスピーカー越しに誘導してくれます。
反対側から船が来ている場合は信号が赤になるのでしばらく待機が必要です。詳しい通過方法についてはこちらをご確認ください。
水から上がったばかりの水門からは、雨のように水滴が垂れてきます。通過の際に絶対に濡れてしまうので、濡れたり汚れたりしてもいい服装がお勧めです。
ゲート内に入ったら、まずは側壁の鎖に掴まり船体が動かないように固定します。
旧中川は荒川に比べて水位が低いため、この日はゲートの中で1.9mほど水位を上げてから荒川側の水門を開けます。
入ってきた側の水門を閉じ、水量を調整、反対側の水門を開くという一連の工程があり、通過に15〜20分ほどかかりますが、未知なる体験のため、体感ではあっという間でした。
反対側の水門が開き、信号が青になったら、いざ荒川へ漕ぎ出していきます。
先程までの景色からは一変し、広々した荒川が目の前に。
いつも走っている首都高の高架を川面から眺める日が来るとは思いもしませんでした。
荒川側から見たゲートの様子。
すぐ戻る場合は水門を開けたまま待っていてくれます。
スピーカーからすぐに戻るか聞かれるので、手信号で〇と返事をしました。
10分ほどゲート周辺を漕いだり、写真を撮ったりしてゲートの中に戻ります。
先程と同じようにゲート内で水位を調整して、また旧中川に入っていきます。
行きと同じルートをたどり、出発地点に戻ります。
公園で昼食とトイレ休憩を済ませた後は、いよいよスカイツリーを目指します。
スカイツリーへのルートは次回の記事で詳しくご紹介いたします。
≪出艇場所≫
旧中川河川敷
道路を挟んで反対側の大島小松川公園に駐車場があります。
お花見の時期などは満車に注意。
都営新宿線駅東大島駅から徒歩でアクセスも可能。
≪推しポイント≫
大迫力の荒川ロックゲート
都心の街中を漕ぐ非日常感
車でも電車でもアクセス良好
≪注意ポイント≫
カヤック・SUPとの接触注意
荒川ロックゲートの通行ルールを守る
≪近隣のおすすめスポット≫
大島小松川公園
江東区中川船番所資料館
*執筆のタイミングでの情報となります。
必ずご自身で最新の情報をチェックして、ルールを守って楽しく遊びましょう!